(IAC2010, International Astronautical Congress)に参加してきました。
*1: 国際宇宙航行アカデミー(International Academy of
Astronautics、IAA)と国際宇宙法学会 (International
Institute of Space Law、IISL)との共催
今年は、2011年10月3日(月)~10月7日(金)に南アフリカのケープタウンで行われました。
私にとっては、2009年の韓国・デジュン、2010年のチェコ・プラハに続き、3回目の参加となります。
以下の2つの論文を発表してきました。
論文発表1
「国際宇宙ステーションを活用した先進型トイレの研究
―長期宇宙滞在や地上での効率的し尿処理を目指して―」
NPO法人日本トイレ研究所との共同研究の成果をまとめた論文です。
IAFのSpace Ops 委員会の委員長から、「各国とも宇宙予算が伸び悩む中、有人技術分野の技術開発を、宇宙関連企業に任せるのではなく、地上トイレメーカというまったく別の分野の企業と協調し、保有技術をインテグレートするやり方は、宇宙開発のコスト削減や納税者への説明上も非常に良い視点だ」と、好評をいただいました。
<発表の様子>
<先進型宇宙トイレ概念設計案>



<先進型宇宙トイレ開発計画>

論文発表2
「宇宙エレベータロードマップ2011」
国家プログラムとしては、認定されていない「巨大プログラム」を国のサポートなしに、立ち上げる際にどういうアプローチですべきかを、この4年間の宇宙エレベータ(宇宙列車)研究開発活動を通じて得た知見をまとめたものを発表。
ポイントは、以下の通り。
(1)国民が納得する「ビジョン」の設定方法
(例:宇宙開発のための宇宙開発はしない、エネルギー、食料、資源に論点を絞る)
(2)利害関係者(ステークホルダ)を納得させるための目標設定方法
(きちっとリスク評価をする、提供できる価格を提示する等
(今回の場合、1キロあたりの輸送コスト))
(3)宇宙太陽発電衛星の建築費の半分を占める「輸送費」の
低減化を最初のゴールとして「宇宙列車ロードマップ」の設定
(4)実現に向けた個別キーテクノロジーの整理と研究開発優先順位
(宇宙列車が失敗しても他の分野に応用できる分野は、
民間の知恵で進める。税金投入は、どうしても必要な部分だけに限定)
(5)宇宙機全体の構成システム別の研究開発ロードマップ
この活動は、あくまでも「宇宙列車」という仮想プログラムを立ち上げると仮定した場合の投資優先順位を設定し、関係企業・研究機関に説得するための考え方を整理することを狙ったもの。
従来の宇宙エレベータ推進論者からは、「想定が否定的すぎる」「2050年から営業運転開始となっているが2030年ぐらいにしておくべきではないか」等コメントをいただいたが、DLR(ドイツ宇宙機関)の運用部長からは、「個別の技術動向を調べながら、無駄な投資を小さくできないか整理している点が非常に面白い。」と評価いただいた。
この活動が評価され、世界中の宇宙エレベータ研究者が集まっているIAAの宇宙エレベータ検討委員会の「ロードマップ検討チーム」のリーダにアサインされ、現在整備中のロードマップが、IAAとしての提言として取り上げられる予定。2013に最終提言をまとめるため、今後も活動を続ける。
<2050年の営業運用を目指したロードマップ>
<開会式>
<ハウトベイのパノラマ>

<ハウトベイ>

<喜望峰(私の頭の右上)を望む>
<喜望峰の撮影ポイントにて>
<ケープタウン上空を通過する国際宇宙ステーション>
<IAF Space Operations委員会夕食会>
・いつもお世話になっているCNES(フランス宇宙機関)の方(左)
・欧州宇宙機関のフライトディレクタ
(右端と右から3人目)
<ゴールドアフリカ料理レストランのマネジャ(右)>
